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『新春法話』その2

〜修証会〜

元旦に新春法要(修証会)を営みます。

『幸多き豊作を願う。日本独特の行事」です。

正月のある一定期間、新年を祝う行事で起源は827年と云います。

比叡山の修証会は

堂内でご本尊を賛嘆する朗らかな読経に乗せられて、赤・青・黒の3匹の鬼が荒れ狂います。

赤鬼は、自己中心の欲を起こし少しも満足せず、感謝もせず、ただ、欲しい惜しいと煩悩に明け暮れる人間の内面に住む貪欲を表しています。

青鬼は、思うようにならぬと腹を立てて大声で怒鳴り争う。

一年中、立腹して荒れ狂う怒りの姿を表現しています。

黒鬼は、何一つ思い通りにならぬ人生を嘆いて、朝から晩まで愚痴に明け暮れ、その様子が周りに人まで暗くしてしまう。愚痴っていす様子を意味しています。

そんな3匹の鬼たちですが、懺悔と新年の決意の読経によって心から懺悔するのです。

煩悩に狂った鬼たちも、仏の威力を戴いて、今年こそ、人のため社会のためにと誓います。

貪欲の愚かさ、怒りの愚かさ、そして、愚痴る愚かさを、堂内狭しと踊り狂う姿で表現して見せるのです。

この修証会は、毎年12月31日から正月4日の5日間、根本中堂内陣で厳修されています。

また、初詣と云えば『福を授かる』と思っている方がほとんではないでしょうか。

本来は、前年の悪事を神仏に詫びて、今年こそは世のため人のために決意する儀式です。

心を新たにして、この一年を迎えるのです。
1月28日記 北島顕経 合掌

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